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焼きもの探訪その1

グアムの写真
(写真は、前回行ったグアム。)
『暇つぶし=うつわやの始まり』

平成15年10月に、始めて備前に行ってきました。
それがこの神戸うつわ屋カフェを立ち上げる発端になったんですけど。
でも、うきうきで備前に行ったかというと全然そんなことありませんでした。
そもそも器になんかあまり興味なんて無かったんです。人並み程度。
なのにどうして備前なんかに行ったかって言うと、行くところがなかったから。

実はそのころ、私(ダンナ)が、10連休ものお休みを取ることができたんです。
で、そんなに休みが取れたんだから、せっかくだからどこかに行こうと奥さんに言われたのが発端。

しかも私、あまり活動的に旅行に行くのが好きではない(得意ではない)のです。
一昨年(平成14年)に始めて海外旅行に行ったときも、月並みのグアムだし。
いわゆるアクティビティなんて全然利用しなかったし、ほとんど散歩とか、
海岸での日向ぼっこ(それと少しの買い物)に盛り上がっていたんです(盛り上がっていたというかどうか…)。

他の人は、パラセイリングやスキューバーダイビングやなんだって、盛り上がるじゃないですか?
なので、もう一度言います。私、旅行なんて得意じゃないんです。
家でだらだらしてようか。韓国とかなら2泊3日でも行けちゃうぞ?
なんて迷いながら(と言うよりも奥さんからプレッシャーを受けながら)。

というわけで、今回も結局前日まで行き先なんて決まりませんでした。



愛車のMINI
(写真は愛車。屋根に乗っているのはコーヒーの缶です)
備前に決定したわけ

じゃぁなんで備前に行ったんだ?近畿圏なら他にどこでもあっただろうに、行かないって言う選択肢もあったのでは?
とまぁ読者の方々からの声が聞こえてきそうです。

と言うわけで、簡単にいいわけをしておきますと、まず何で窯元かっていうと、全然理由はありませんでした。すいませんm(_ _)m
でもご安心下さい。その中で備前にしたのはきちんと理由があります。しかも3点も。

まず第一に、行き先を決めるのに時間がなかったため、結果的に近場じゃないとだめだった点。これは致し方ないことです。

次に、移動を車で行いたかった点。私はROVER MINIに乗ってるんです。あの小さな(写真参照)。
家内からは車じゃないと揶揄されます。確かに車ではありません!
あんなに愛嬌のある車なんて、他にありませんもの。
なので、車改めMINIでドライブがてら行ける場所が必要です。
でも、長距離の移動は難しいです。

はっきり言ってMINIの乗り心地は最悪です。
何年か前に友達の引っ越しに使うために4tのトラックを借りたことがありますが、そのレンタルのトラックよりも乗り心地が悪い。
すると必然的に近距離に絞られます。

最後に、我々が備前に行く前にいくつか和陶器というものは持っていました。
まぁ高いものではないにせよいくつかは持ってたんです。
それが何焼かなんて意識せずに買ってたんですが、どうも備前焼が多いんです。

ってことは、我々夫婦は備前焼が好きなのではないか?
じゃぁ本場に行って見てこようと言うわけです。
そこから我々の『焼きもの探訪』は始まりました。



山本旅館
(写真はお世話になった山本旅館を正面から撮ったところです)
宿選び

と思ったらまだ始まりません。
賢明なあなたは覚えていらっしゃるかもしれません。我々の旅は、前日になってやっとこさ行き先が決まったんです。
泊まる場所の確保が必要です。しかも行ったことのない備前。どんなところかもわかりません。

べた(大阪弁です。月並み)なところで、るるぶを見ながら何とかいくつか旅館をピックアップしました。
さすがるるぶ、「食事が備前焼で楽しめる宿」なんてやってるんです。
たまりません。
何てったって我々は、『知らず知らずのうちに、すでに備前の魅力にとりつかれていた夫婦』なんですもの。

 (1)知らず知らずのうちに家に備前焼ばかり集まっている。
→(2)なるほどあまり焼き物のことはわからないけれども
→(3)焼き物を見る目はあって、満を持して備前の魅力をわかってしまった。

簡単に言うと上のような理論展開です。もう勘違いも甚だしい。
と言うわけで、その旅館たちに片っ端から電話をかけます。

まず第一に山本旅館さん。
「ぷるるるるがちゃ。」
「(奥さん)山本旅館さんですか?」
「(おばあさん)はいそうです。」
「(奥)明日から大人2名で2泊したいと思っているんですけれども、お部屋はございますでしょうか?」
「(おば)ちょっと待ってくださいね(がさごそ)」
「(お)はいございますよ」
「(奥)お食事とかは、どういったものをいただけるんですか?」
「(お)ご飯です。」
「(奥)(笑)いや、お肉がおいしいですよとか、お魚が新鮮だとか、そんなのは無いんですか?」
「(お)あー。穴すきは召し上がって頂きたいと思うとります」
「(奥)(笑)カードは利用できますか?」
「(お)カードはようしませんねん」
「(奥)(笑)わかりました。検討いたします。よろしくお願いします」
「(お)はいよろしく」
「がちゃ。」

とまぁ始終そんな感じで対応されました。なにせおもしろいおばあちゃんなんですが、旅館としてどうかというのはわかりません。
怪しすぎます。
とりあえずは保留と言うことで、次の候補、○○旅館へ電話。

「ぷるるるるがちゃ。」
「(奥さん)○○旅館さんですか?」
「(少し怒ってる男性)はい」←のっけからいきなり怒ってます
「(奥)明日から大人2名で2泊したいと思っているんですけれども、お部屋は
ございますでしょうか?」
「(少し怒ってる)ございます」
「(奥)お食事とかは、どういったものをいただけるんですか?」
「(少)魚です」
「(奥)(笑)いや、魚と言っても種類があると思うんですけど?」
「(少)穴子と魚です」

少しこのやりとりが続く

「(奥)(少し怒って)カードは利用できますか?」
「(少)使えません」
「(奥)(しっかり怒って)わかりました。またご連絡差し上げます。よろしくお願いします。」
「(少)はいよろしく」
「がちゃ。」
興ざめです。るるぶでは一番良さそうな旅館だっただけに残念です。
せっかくるるぶにお金払って記事を載せても、この対応では意味がないのでは?と思いながら。

残念ながら他の旅館は予約がいっぱいとのことで、困ってしまいました。
だって予約の取れるお店は2件ともなんだかよくわかりません。山本旅館さんは
旅館的に頼りないし、○○旅館は電話の対応が最悪です。

とまぁ夫婦で検討した結果、おもしろいおばちゃんの顔を見るのも旅の醍醐味だ。
意味なく怒られるより100倍ましと言うことで、山本旅館さんに決定しました。
これが我々の備前旅行を大きく左右するとは、このときは全く考えませんでした。
ただのおもしろいおばあさんだとしか考えてなかったんです。

一路備前へ

次の日。
その日は日曜日だったのですが、ものすごく天気もよく旅行日和でした。
天気はいいし、なんと言っても10連休の初日です。
小学校の時の冬休み or 春休み的長期休暇です。しかも宿題もありません。
気分も悪いはずがありません。
うきうきしながら立体駐車場から車を出します。

ただし少し不安はありました。なんと言っても旅行です。あんまり得意ではないし。
結果的にいつも楽しんで帰ってくるんですが、今回もそうとは限りません。
何てったって対応の頼りない山本旅館ですから。もし旅館が古かったらどうしよう。
おんぼろだったら2泊3日も泊まれるかな。
そもそも備前だけで2泊3日は時間をかけすぎるのでは?
萩焼までは本当に遠いし。
そもそも備前って岡山県のどの辺?
あのMINIではどれくらいかかるの?
せっかく旅行に行くのに穴子?
カニは?
城崎に行ってから備前に行くって言うのは?
とまぁ今考えたら偉く恐ろしい計画を立てつつ、不安は募るばかりです。

そんなこと言っても始まりません。
陽気にFMなんて鳴らしながら、阪神高速を西へ進みます。
途中で道を間違えたりすることは日常茶飯事です。
そんなアクシデントも、奥さんと一緒に楽しみながら。
パーキングエリアでは明石のたこ焼を食べました。
別にたこ焼きが食べたいわけ
ではなかったんですけど、イベントですから。
道路も全然混んでいません。

そんなときのMINIはお得です。
だって、移動自体が目的になりますから。
つまり、車を運転することが楽しいんです。
確かに、高速道路で時速100キロを超えると、音がうるさくて音楽なんか聞こえません。
会話も次第に大きな声になり、やがてめんどくさくなってお互い黙ったりします。
でも、MINIほど車を運転していることを自覚させられる車
(おっと車じゃないですね。MINIです)もなかなか無いと思います。

とまぁ我が娘のようにMINIをべた褒めしたりしながら、どんどん進みます。
すると、備前って岡山の東の端だと言うことが判明。
兵庫県を越えたらすぐです。近いです。

4時間は覚悟していたんですが、なんと2時間で着いてしまいました。
岡山県に入ったあたりから、備前焼の看板が見え隠れしています。
我々の気分も少しずつ高まってきました。
きゃーきゃー言いながら、どんどん備前焼のメインの駅である「伊部駅(いんべ)」を目指します。
もちろん道に迷うことは忘れていません。
それなりに自分の特徴を前面に出しつつ、備前での旅が始まりました。



2004年05月22日 01:26 by 旦那 | ご意見ご感想は掲示板へ
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