備前陶苑
備前焼初心者は、まずは備前陶苑です!
コーヒーをいただいてお腹も心も大満足のおばか夫婦は、
早速山本旅館の女将さんに言われたとおり備前陶苑へとMINIを走らせます。
備前陶苑さんは、伊部の駅から車で10分くらい行ったところにあります。
電車で行くときは、伊部の駅から西へ一駅行った「香登(かがと)」という駅の方が近いですね。
我々はMINIで国道2号線を西に走らせ、備前陶苑へ向かいます。
ありましたありました。
広い駐車場に囲まれた大きめの建物です。
入ってみましたが、どうもこぎれいな「普通の」お店っぽいです。
いわゆる一回行ったら1時間はかかるような、そんなお店のようではありません。
まあ、とりあえずは山本のお母さんの紹介で来たことをお伝えします。
すると…
「山本の女将さんの紹介なんであれば、ゆっくり見ていってください。これはね…」
と言いながら、いきなり説明を始めました。どうもいつもの備前のお店のようです(^^ゞ
全くの初心者な僕たち夫婦は、穴窯と登り窯の区別もつきません。
そんな僕らに一つ一つ丁寧に教えてくれる大田原さん。
お母さんのことを聞いたら、
大田原さん「そういえば、牡蠣が昨日の晩出たでしょう?」
おばか夫婦「でました。何で知ってるんですか?」
大「アレはね、普通の旅館では出ないんですよ。」
お「??」
大「今年初めての牡蠣だったんで、漁師の方が山本のお母さんに持って行くって言って、
まず始めにお母さんのところにだけ持って行くんです」
お「!!」
大「だから、他のところでは出ないんですよ。」
大「本来だったら、あの金額でやっていけるわけはないんです。周りの人が値上げを勧めるんですけど、経営とかに全然興味がないんでしょうね。」
いや、本当においしかったです。穴すきも牡蠣も。牡蠣の苦手な奥さんは食べませんでしたけど。
それにしても、お母さんはやっぱりただ者ではなかった。
やはり備前のドンですな。
大田原さんの丁寧な説明といい、お母さんのこだわりと言い、本当に備前の人の温かさには参りました。
そのご縁で、今は備前陶苑さんから商品を仕入れさせて頂いています。
大田原さん、いつもありがとうございます。
これからも無理言いますけれども、よろしくお願いしますm(_ _)m
備前陶苑

(みさこさんと私。)
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高畠さんち
備前では一般家庭に登り窯があります(ウソです)。
山本旅館の女将さんに勧められたもう一軒は普通のおうちでした。
よくわからないなと思いながら扉を叩くと、一人の小さなおばあさんが出てきました。
ん?この人かと思いながら、
「高畠さんですか?」
「そうですよ。」
!?!?
お話しをすると、どうもその人っぽいです。
窯出しをしたばかりと聞いて言ってみると普通のおうち。
よく見ると庭に登り窯が!!
でも、備前では普通。大阪のたこ焼き焼器くらい普通なんです。
数年前に亡くなった旦那様の祥一先生が作品を焼いていた天祥窯で、今はその奥さんが一人で守っていいらっしゃるとのこと。

(布袋さん)
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(黒板。いちいち関心。)
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庭には、窯出ししたばかりの布袋様が並んでいました。
小さな体にかかわらず、みさこさんは大きな作品を創ります。
登り窯に感心しながら見てると、丁寧に一つ一つ説明してくれました。
窯をたくときには近所の若い方が手伝いに来てくれて、二週間の間交代で24時間温度を一定に保つんだそうです。
それを物語るかのように、小さな黒板には一時間毎に温度が刻まれていました。
みさこさん曰く、細かな仕事は向かないとのこと。
そんなことを言いながら部屋でご主人さんの作品を眺めていると、
「ピンポーン」
近所の酒屋さんが遊びに来ました。
そこからみさこさんの話にエンジンがかかったか、全然止まりません。
小一時間話した後、そろそろ僕たちも時間を気にし始めたのですが、
そんなことはお構いなしに何を血迷ったか
みさこさん「あんたお酒を飲んでいかんかね。この間遊びに来た人がおみやげに持ってきてくれたん。」
旦那「え…。すいません。僕全然飲めないんです(*_*)」
み「奥さんあんたは?」
奥さん「いただきます(^_^)」
とか言いながら、初めてのお宅でお酒をいただいてしまいました…
ちなみに、みさこさんは山本旅館の女将さんに紹介してもらったんですけれども、
挙げ句の果てに
み「今度は泊まりにいらっしゃい」
って、あなた間違っていますよ!!
これまでも、一軒一軒の滞在時間が長かったんですけれども、みさこさん家はダントツでした。
みなさん、みさこさんちを訪れるときは覚悟しておいてくださいね(^_^)

(夕焼け。)
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(壁の和陶器)
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戦い終わって日も暮れて
こうして我々夫婦の2日目の備前探訪も終わりを迎えようとしていました。
今日もやっぱり一日備前にいたにもかかわらず、
やっぱり数はこなせませんでした。
伊部の駅周辺を散歩していると、多くの壁に焼きもののかけらが埋め込まれていました。
何気ない「ゆうげ」の風景にも、こうやって焼きものが息づいている、
そんな感じを受けて近所の一軒家の壁に感動していました。
山本旅館に戻ると、旅館のロビーにはみさこさんの布袋様がいらっしゃいました。
よく見ると、ロビーにある机には竜をかたどった灰皿。これもみさこさんの作品です。
知らない間にみさこさんの作品に囲まれているのでした。
さて、今日の夕食は…?

(カロリー最高。)
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ごちそう再び
本当に今回山本旅館に決めて大正解でした。
2日目の夕食は昨日と違ってとっても趣深いものでした。
さらに、やっぱり備前づくし。
しかも、今日注文したお酒が入ってた徳利&ぐい呑みは、藤原啓の作品なのだそう。
奥さんにお酌をする手も少し震えたり(あ、旦那は全然飲めませんから)。
ここで、山本の女将さんに関するトリビアを。
今日の徳利は藤原啓の作品ですが、昨日の作品はなんとあのみさこさんの作品でした(20へぇ~)。
で、山本の女将さんは、その二つともを分け隔てなく大事にします。
お酒の匂いが徳利に付かないように、お客様の宴会がどんなに遅くに終わっても、
その宴会が終わった後、夜の間に水洗いされるそうです(50へぇ~)。
一度行ってみればわかります。その分け隔てなく大事にする、誰にでも優しくする、
山本のお母さん(僕らは勝手にこう呼んでいるんですけど)の優しさが。

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(きゃべつー)
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最終日
最終日のポイントはこのキャベツ千切り器でした。
波瀾万丈の第一回備前仕入の旅は今日で終了。
今日は一通りの仕入は終わったので、お世話になった方々にお礼を言って備前を発ちます。
備前の「び」の字も知らずにやってきた備前ですが、本当にいろんな人にお世話になりました。
少しくらい勉強しようと思って、最後に伊部の駅前にある「岡山備前陶芸美術館」に行きました。
岡山備前陶芸美術館
http://www.renkeijiku.net/sankai/okayama/bizen.html
金重陶陽、藤原啓、山本陶秀、藤原雄の作品に囲まれながら、知ったかぶりの顔をしながらゆっくり作品を見ていたところ、どこかで聞いたことのある名前が。
森風来…あ!
そうです。ふらっと入った森陶翠苑のご主人でした。
お店で手当たり次第にデジカメで写真を撮ったり、お茶を何杯も頂いたり、お母さんのクロージング力に舌を巻いたりした、あのお店でした。
それにしても、身の程知らずとはこのことですよね。
これからも、皆様よろしくお願い致します。
で、写真は備前で食べた定食屋さんにあったキャベツの千切り器。
お後がよろしいようで。